ヨーロッパの熱波が続き、森林火災で8人が死亡
スペインのカタルーニャ地方では、広がる森林火災に消防士たちが疲れ果てています。当局によると、火災は1日に2人が死亡し、2日には熱波によりさらに2人が亡くなりました。さらに、イタリアやフランスでも似たような不幸なニュースが伝えられています。
最新の温度変化図では、深紅色で表示された高温が西から東へとヨーロッパ全体に広がっていることがわかります。気象専門家によると、最近のヨーロッパの高温現象は「熱圏効果」に起因しており、これにより高気圧が下に押し付けられ、地面が温められた暖かい空気が上昇できず、地表近くで圧縮されています。英国王立気象学会のリズ・バンテリー長は、「私たちは現在、熱圏効果の下にあります。この熱圏は緩やかに移動する高気圧の領域で、高温が日々、週ごとに蓄積されているのです。この熱圏は北アフリカからヨーロッパに到達し、各地で極端な高温を引き起こしています。」と述べました。
研究によれば、気候変動と熱圏効果が密接に関連しているとのことです。バンテリー長は、「高温現象はより頻繁になり、より持続的で、より激しくなるでしょう。したがって、私たちは記録的な高温に直面しています。現在、ヨーロッパ各地で毎日記録的な高温が観測されています。」と述べています。高温の影響は街中の住民や観光客にも見られ、傘を差したり水遊びをしたりして暑さをしのいでいます。各国の政府も応じて、フランス政府は中部のいくつかの地域に対して最高レベルの赤警戒を発令し、極度の高温に注意するよう国民に呼びかけました。
また、スイス北部の1つの原子力発電所は、冷却に使用する川の水温が高すぎるため、電力会社は一時的に原子炉を停止することを決定しました。森林火災については、トルコが地中海東岸のチェシュメで火勢が制御されたと主張していますが、安全のために5万人の住民が避難しました。
