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トランプの「ゴールデンドーム」計画 カナダが参加の意向を示す

トランプの「ゴールデンドーム」計画 カナダが参加の意向を示す

アメリカのドナルド・トランプ大統領は5月6日、ホワイトハウスでカナダのジャスティン・トルドー首相と会談しました。トランプは、今年1月就任時に「ゴールデンドーム」(Golden Dome)ミサイル防衛システムを構築することを発表し、20日にシステムデザイン案を決定したと発表しました。最新の情報によると、カナダもこの計画に参加する意向を示し、両国政府が議論を行っているとのことです。

BBCによると、トルドー首相のオフィスは、カナダとアメリカの間で安全保障に関する「積極的な議論」が行われているとし、既存のプロジェクトや新たな計画について話し合われていると述べています。トランプは、デザイン案が決まった際、カナダも参加に関心を示していると明かしました。彼は「私たちは彼らと話し合い、彼らは保護を望んでいるので、常にカナダを支援するつもりです」と述べました。

現在、カナダがどのようにこのシステムに参加するのか、またどれだけの資金を投入するつもりなのかはまだ不明です。現在、カナダはアメリカと関税交渉を進めています。トルドーの報道官オードリー・シャンプー(Audrey Champoux)は、「カナダ国民は首相に強力な権限を与え、アメリカとの包括的で新しい安全保障及び経済関係の構築を交渉することを期待しています」と述べています。また、シャンプーは、カナダがゴールデンドームにどれだけの資金を投入するか、またはそのシステムがカナダにもたらす利益についての判断を下すにはまだ早いと指摘しました。

『エコノミスト』の防衛版編集長シャシャンク(Shashank Joshi)はBBCに対し、ゴールデンドームの一つの運用方法として、数千機の衛星を利用してミサイルを検知・追跡し、その後、軌道上の迎撃機を使用してミサイルが発射された際に迎撃することを挙げています。彼は、アメリカ軍がゴールデンドーム計画を真剣に検討する可能性があるが、トランプ政権中に完成するのは難しく、その高額な予算がアメリカの防衛予算の大部分を占めるだろうと考えています。トランプが選んだ案に基づくと、ゴールデンドームはおよそ1750億ドル(約5兆2787億円)が必要とされる見込みです。