ウクライナ国家保安局、中国国籍の2人を拘留 「ネプチューン」技術の窃盗を疑われる
ウクライナ国家保安局（SBU）は、7月9日に発表した情報によると、反スパイ活動部門がキエフで2人の中国国籍の市民を拘留したと述べました。彼らは、ウクライナのRK-360MC「ネプチューン」ミサイルシステムに関する機密文書を中国に不正に提供しようとした疑いがあります。
この「ネプチューン」ミサイルは、ウクライナ軍による重要な武器であり、様々な作戦艦や上陸艦に攻撃することが可能です。ウクライナ側は、2022年4月に「ネプチューン」ミサイルがロシアの黒海艦隊の旗艦「モスクワ」を破壊したと述べています。
SBUによると、2人の容疑者の1人は24歳で、キエフの技術大学に通っていましたが、2023年に成績不良で退学となったものの、現在もキエフに留まっています。もう1人の関与者は彼の父親で、中国に永住していますが、定期的にウクライナを訪れています。SBUによれば、彼は「息子のスパイ活動を個人的に調整していた」とのことです。
この元留学生は、ウクライナの「ネプチューン」生産技術文書を入手しようとし、国防軍の最新兵器の開発に関与しているウクライナの市民を勧誘しようとしました。SBUは、彼がこのスパイ活動を早期に開始した際に行動を把握し、機密文書を渡そうとした際に「その場で」拘留しました。
その後、彼の父親も拘留されました。SBUは、捜索中に2人の容疑者から携帯電話を押収し、彼らの間のスパイ活動を調整する通信の証拠を見つけました。ネットメディア「キエフ独立新聞」によれば、この2人の被告はスパイ罪で起訴され、もし有罪となれば、最高で15年の禁錮刑と財産の押収に直面します。
報告によれば、中国はモスクワの重要な戦争パートナーの一つとして、ロシアが制裁を回避するのを助け、ロシア軍事産業の最大の二重用途物資供給者になっています。ゼレンスキー大統領は中国のロシアに対する支持を繰り返し非難し、7月8日に5つの中国企業に対して制裁を発動しました。これらの企業はロシアがウクライナに攻撃するためのShahed型ドローンの部品を提供していたとされます。
