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裕隆と鴻海の電動車協力、関税や為替の逆風に直面しながら米国とオセアニアへ輸出準備中

裕隆と鴻海の電動車協力、関税や為替の逆風に直面しながら米国とオセアニアへ輸出準備中

台湾の電動車がいよいよ海に出航します。裕隆自動車と鴻海が協力したModel Cは、年内に米国市場に参入する予定です。また、日本の三菱の委託生産による電動車も、来年第3四半期にはオーストラリアとニュージーランドへ輸出される予定です。これは裕隆が2010年末に自社ブランド「ナチジェ」を掲げて中国市場に進出した以来の外輸出の試みです。

裕隆ナチジェは2010年にイメージ広告を撮影し、台湾の自動車産業が苗栗三義工場から出発し、台北港を経由して世界に進出する様子を描いています。わずか138キロの道のりには50年を要し、そこから現在まで14年が経過しました。自社ブランドの自動車輸出は、台湾が数十年にわたって苦闘してきた道のりです。

台湾の電動車が輸出を開始する前に、数々の課題が立ちはだかっています。まず、米国との関税交渉が依然として不透明であり、台湾は輸入車の関税を引き下げざるを得ないかもしれません。これにより自動車業界への保護が解体される危険性があります。裕隆は本日、政府に対して、関税を下げずに貨物税を引き下げるよう呼びかけ、国産車の競争力は維持する必要があると訴えています。また、今年、台湾の通貨が9.5%強くなり、すべての欧アジアの通貨を上回る影響で、輸出競争力が削られ、輸出業者の利益が圧迫されています。これは、出航を目指す電動車に逆風をもたらす要因となっています。

そして、出海後に台湾の電動車が迎えるのは、未開のブルーオーシャンではなく、中国車メーカーによって荒らされた紅海です。