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バチカンが中国の司教を任命、台湾は聖座外交をどう理解すべきか?

バチカンが中国の司教を任命、台湾は聖座外交をどう理解すべきか?

教皇レオ14世は5月18日にサン・ピエトロ広場で就任ミサを行い、6月5日には2018年にバチカンと中国が結んだ司教任命協定に基づき、福州教区の林雲団を補助司教に任命しました。これは故教皇フランシスコの外交政策を引き継いでいることを示しています。米国で活動する学者翁履中は、この任命が聖座外交の独自の地位を強調しており、台湾にとっても注目すべき動向であると分析しています。

翁履中は、教皇の中国司教の任命は一見フランシスコの外交遺産の延長のように見えるが、単なる主権外交ではなく、価値観外交と霊的外交の具体的な表れであると指摘しています。カトリックにとって、この任命の焦点は政治ではなく、国内で合法的に信仰を持つ信者を増やすことであり、聖座の普遍的伝道の使命の延長です。

台湾の観点から見ると、バチカンは世界で唯一台湾と正式な外交関係を持つヨーロッパの国であり、したがってこの動向は台湾社会の懸念を引き起こしています。翁履中は、バチカンが強調している価値は「平和」、「正義」、「尊厳」そして「対話」であり、中国と司教任命の協力を続けながら台湾との正式な外交関係を維持することは矛盾しないと説明しています。真に重要なのは、台湾がバチカンにその民主主義、信仰の自由、人道的価値に対する固い意志を理解させることです。

最後に、翁履中は、教皇が「現世の考慮を超える」聖座の精神を持ち続ける限り、中国と実質的な協力をしても台湾との特別な友情を捨てることはないだろうとまとめています。台湾がそのことを心配するのは当然であり、我々は人間だからです。