スペインとポルトガルの停電原因：「過電圧」
ドイチェ・ヴェレの報道によると、スペインとポルトガルでの大規模停電の原因は「過電圧」である。過電圧とは、電網内の電圧が高すぎる場合を指し、その結果、保護システムが一部の電網を遮断し、停電を引き起こすことになる。スペインの生態転換大臣サラ・アーゲセン（Sara Aagesen）は、6月17日にマドリードで「停電の日、電圧調整能力が不足していた」と述べた。
彼女は、理論的にはスペインの電網は安定しているはずだが、過電圧がいくつかの発電所を停電させ、さらなる停電を引き起こしたと説明した。また、いくつかのエネルギー企業がその施設を保護するために不適切な方法で発電所を電網から切り離したとも指摘した。アーゲセンは、スペインの電網会社REEも関与していると述べた。
REEは発電計画において十分な配慮がなかった。従来のタービン発電所は、多くの太陽光発電所や風力発電所よりも電網の過電圧を調整する能力が高いが、REEは十分な従来発電所を計画に組み入れていなかった。アーゲセンは、これがネットワークへの攻撃によるものであるという証拠はないと強調した。4月28日には、スペインとポルトガル全土で停電が発生し、交通機関の大混乱や通信システムの停止を引き起こした。フランス南部やモロッコも一時的に影響を受けた。これは、これまでのヨーロッパで最大規模の停電事件の一つとなっている。
