アメリカ右翼内部の分裂が激化、イスラエルとイランの対立が戦争介入の議論を呼ぶ

イスラエルとイランの衝突が激化する中、アメリカ右翼の内部では介入の是非に関する議論が盛り上がっています。報道によると、トランプ大統領の周辺の「アメリカ・ファースト」派と保守的なタカ派の間で激しい対立が発生しており、前者は中東の衝突に再び巻き込まれることに反対し、後者はトランプにイスラエルを支持するよう求めています。
トランプは最近、出兵支持派のリンジー・グラハム上院議員や孤立主義を主張するタッカー・カールソン氏など、共和党内の重要人物と電話協議を行いました。グラハムは、トランプにイスラエルを明確に支持し、イランの核武装を阻止するよう提言しましたが、カールソンはアメリカが再び中東に介入することは大きなリスクを伴うと警告し、この戦争はアメリカに関係ないと述べました。
保守的でありながら反戦のホーリー上院議員も、トランプがイラン攻撃を支持しない慎重な立場を取ることを支持を表明しました。保守派の内部の分裂はメディアでも表面化しています。タッカー・カールソンは、フォックス・ニュースがイスラエルとイランの衝突について戦争論調を強調していることを批判し、トランプがタカ派による影響を受けているのではないかと疑問を呈しました。
一方で、フォックス・ニュースの現職のホストであるマーク・レビンは、孤立主義を激しく批判し、この姿勢がイランやロシアに対する宥和政策に等しいと述べました。アメリカが中東で行動しなければ敵を強化することになると警告しています。同様の立場を持つテッド・クルーズ上院議員は、イスラエルを支持しイランを攻撃するべきだとトランプに伝えたことを公言しており、イランが核武装すれば地域全体が失控することになると強調しています。
この戦争と平和に関する論争は、トランプ陣営における外交上の矛盾を浮き彫りにしています。「アメリカ・ファースト」を強調し無限の海外戦争に反対しながらも、共和党内のタカ派やイスラエル支持の選民からの強い圧力に直面しています。
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