イスラエルのガザ軍事行動拡大に反対し、EUが協定の見直し命令
11週間に及ぶ封鎖が続いた後、イスラエルは20日に93台の粉、ベビーローション、医療品を積んだトラックのガザへの通行を認めましたが、国連は実際に物資が配布されていないと報告しています。国連の人道援助担当者フレッチャーは、今後48時間以内に援助物資が得られなければ、ガザ地区では14,000人の乳児が死亡する可能性があると強調しました。
EUは20日、イスラエルがガザで人権侵害を行っているとの対応として、イスラエルとの協定を見直すことを決定しました。同日、英国もイスラエルとの貿易交渉を一時停止し、イスラエル大使を召喚して立場を表明しました。英国の首相スナクは、「まず議員の皆さん、私はガザの恐怖状況について話したい、現地の苦しみを無辜の子どもたちが再び爆撃されることは極めて許容できない」と述べました。
英国外交大臣ラミは、「2030年の二国間路線図に基づいて、イスラエルとの協力を再評価します」と話しました。フランス、英国、カナダは19日に共同声明を発表し、イスラエルがガザでの軍事行動を拡大することに強く反対し、またイスラエルがヨルダン川西岸における拡張を試みることにも反対しました。英国はイスラエルの入植活動に制裁を決定しました。
また、オーストラリアの人権団体は21日、政府に対してイスラエルへの制裁を求めました。フランスの外相バルホは20日、フランスはパレスチナ建国を承認する決意があると表明し、6月の国連会議での発表を計画しており、欧州でパレスチナ国を承認する初めての国になる可能性があります。しかし、イスラエル軍は21日もガザへの空爆を続け、20人以上が死亡しました。
イスラエルの野党指導者は20日、ネタニヤフ政府を批判し、理性を失い、乳児を殺すことに快感を見出していると述べました。イスラエル民主党の指導者ゴランは、「我々の使命は、理性のある国家であり続けることであり、無辜の乳児を殺すことを嗜好や政策として受け入れることではない」と強調しました。アメリカの最新の情報によると、トランプ大統領がイランとの間で核問題について外交交渉を行っているにもかかわらず、イスラエルがイランの核施設への攻撃を準備している可能性があるとされています。
