マレーシア・クチンで旧法廷の中庭でアイスコーヒーと日差しを楽しむ

マレーシア・クチンは時間がゆっくり流れる都市であり、旧市街の通りでは古い建築と熱帯の緑が交錯しています。歴史と現代がここで共存しており、文化の中心地には物語に満ちた場所があります。それがCommonsカフェで、旧法廷文化地区に隠れています。ここでは、コーヒーを飲むことが歴史を感じる体験でもあります。
Commonsがある建物はイギリス植民地時代に遡り、かつてサラワクの最高裁判所でした。ホワイト・ラジャとして知られるブルック王朝の司法システムの中心の一つです。この白い壁のアーチと柱、木の梁の斜め屋根の建物は、英国クラシックデザインと地元の素材工法が融合しており、植民地時代の風情を色濃く残しています。時代の変遷とともに、2003年からこのかつて秩序と権力を象徴していた裁判所は改修され、現在は旧法廷文化地区となり、クチンで最も代表的なクリエイティブ集落の一つです。
Commonsカフェに足を踏み入れると、空間は南洋スタイルと現代デザインが融合しており、籐の家具と木のテーブル椅子が軽やかに配置されています。緑や熱帯の花々が点在しており、まるでガラスの森に入ったかのような感覚に包まれます。香り高いコーヒーと魅力的なデザートの什器が目を引きますが、満腹のためにスイーツは諦めて、アイスコーヒーだけを頼んで静かに座り、窓の外の光の移り変わりを楽しみながら癒しを感じました。
古法院の裏手にある木製プラットフォームには中庭に面した席があり、遠くの建物と芝生の境界を見渡せます。頭上にはアーチ型の屋根があり、周りには微風が吹き抜け、耳元には水の音と風鈴の軽やかな音が響いています。その瞬間、街の喧騒は隔絶され、時間もゆっくり流れます。Commonsは、歴史的建築物が単なる観賞対象ではなく、日常を支える容器にもなり得ることを私に教えてくれました。クチンを訪れた際には、午後を置いておき、その温かなコーヒーと老法院で静かに過ごしてください。
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