エジプトが西アフリカのサヘル地域の聖戦士組織との闘争を支援する姿勢を表明
エジプトの外相バドル・アブデルアッティ（Badr Abdelatty）は、7日にアフリカ連合の議長国であるナイジェリアの外相ドゥガールと電話会談を行い、サヘル地域の反テロ活動への支援を表明しました。また、両者は経済協力やガザの状況などの問題について意見交換し、より多くの地域協力を促進することを望んでいます。
エジプトメディア「アルアハラム」によれば、アブデルアッティはアラブ世界での影響力を強化し、サヘル地域の聖戦士組織の取り締まりを強化するために「アズハル・モスク」（Al-Azhar）を通じて西アフリカへの支援を計画していると述べました。彼はアフリカ連合の各国に、共同投資などの具体的な措置を通じて協力を推進し、地域の平和と安定を維持する目標を達成するよう呼びかけました。
サヘル地域はサハラ砂漠の南、アフリカ草原の北に位置し、ブルキナファソ、チャド、マリ、ニジェールなどの国々を含んでいます。長年にわたり政府の統治能力の低下、民族間の対立、経済の停滞、気候変動などの問題に直面しているため、アルカイダなどの過激勢力が急速に拡大しています。アメリカの非営利団体「武装衝突地点と事件データ」（ACLED）の統計によると、サヘル地域における聖戦士による攻撃事件は2020年から2023年の間に300%以上増加しました。したがって、エジプトは地域大国としての重要な役割を果たし、地域の混乱による潜在的な安全リスクを軽減することを目指しています。
