関税戦の影響下でEUの対米貿易黒字が拡大し続ける
EU統計局のデータによると、EUの今年4月の全体商品貿易黒字は740億ユーロで、昨年同期の1270億ユーロと比べて大幅に減少した。一方で、EUの対米商品貿易黒字は昨年1月から16ヶ月連続で拡大しているが、前の数ヶ月と比べて増加幅は減少している。
具体的には、EUは英国、スイス、メキシコなどとの貿易黒字が減少し、中国、ノルウェー、韓国などとの貿易赤字が増加している。他地域への機械製品や自動車の輸出は前年比で4.3%減少しているが、食品、飲料、化学製品の輸出は前年同期と比べて増加している。
トランプ大統領が開始した関税戦に直面し、EUは3月11日から米国に対する鋼材とアルミニウムに25%の関税を課し、4月3日から自動車にも25%の関税が課され、5月3日から自動車部品にも25%の関税が掛かっている。また、6月4日には金属関税が50%に倍増した。
