中東の不安定さが中共に大きな損失をもたらす可能性

イスラエルとイランの対立が続き、アメリカの介入により状況がさらに悪化する可能性があると、《ニューヨークタイムズ》が20日に分析した。中国は近半数の石油輸入をホルムズ海峡を通じて行っており、もし中東の衝突が制御不能になれば、中共に大きな損失をもたらす可能性がある。
アメリカがイランに攻撃を仕掛けた後、中共はまだ何の反応も発表していない。また、中国は安価でイランから大量に石油を購入し、「影の艦隊」を利用して国際制裁を回避している。
中国に運ばれる石油の半数はイラン南部のホルムズ海峡を通過するため、イランとイスラエルの衝突がさらに悪化すれば、「中国」のエネルギーの安定性に影響を与えるだろう。北京が経済の疲弊を逆転しようとする中、エネルギー価格の上昇は内部の不安定を悪化させる可能性がある。
報告書は、エネルギーに加えて、イランが中共に中東での重要な拠点を提供していることを指摘している。イランとイスラエルの衝突が激化すれば、北京の地域戦略的役割が弱まる可能性がある。中共は長年デヘラーンとの関係を利用して、アメリカの中東における影響力を抑制しようとしてきた。
ワシントンのシンクタンク「アメリカ企業研究所」のシニアリサーチフェロー、クーパーは、戦略的な利益が考慮されるが、アメリカが介入する場合、中共はイランを軍事的に保護する可能性は低く、せいぜい物質的援助や口頭での支持、人道的支援を低調に行うことになると述べた。
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