急成長する中国の軍需産業
最近、ドイツのメディアは、中国の軍需産業の国際的な存在感が急速に高まっていると報じています。特に最近の印パの衝突では、中国製の殲-10戦闘機がフランスの「ラファール」戦闘機を撃墜した疑いが浮上し、注目を集めています。この事件は、中国の軍需産業にとって重要なマイルストーンと見なされています。
「新チューリッヒ新聞」の分析によれば、中国は価格優位性と政治的な中立性を活かして、発展途上国に対し西洋の政治条件が付かない選択肢を提供しています。中国の専門家は、今回の事件が同国の軍の近代化努力を証明していると指摘し、将来的な国際軍需市場は米国と中国が主導すると予測しています。
しかし、中国の国際軍需市場でのシェアはまだ低く、5.9%に過ぎず、米国の七分の一程度です。また、中国の軍需品輸出のほとんどはパキスタンに集中しており、同国の武器システムはほぼ全て中国製です。
「新チューリッヒ新聞」はさらに、中国の軍需品が国際市場で注目を集めているにもかかわらず、米国の同盟国やNATO諸国など多くの重要な市場には進入できないと指摘しています。西洋の武器供給業者と比較して、中国は輸出時にほとんど何の条件も求めません。このため、特定の地域では中国の軍需品にまだ機会があるとされています。
