ペルーが350億ドルを投資し、スウェーデン製「グリフィン」戦闘機24機を調達

軍事情報サイト「Army Recognition」によると、ペルー政府はスウェーデンの「サーブ」社製のJAS-39E「グリフィン」戦闘機を24機購入する計画を発表し、空軍の近代化を図るとしています。この動きにより、ペルーはブラジルやコロンビアに次いで、この型の戦闘機を導入する南米第3国となります。
報道によると、この契約は10日にスウェーデンの国防大臣ヤンソンがリマを訪問する際に正式に確定する見込みです。24機のJAS-39Eに加え、関連する投資計画や技術移転協定も含まれており、総額は約350億ドル(約1012億台湾ドル)と見込まれています。この購入計画は2つの段階に分けて実施され、第一段階の200億ドルは2025年の国家予算に計上され、第二段階は150億ドルが2026年に実施される予定です。
ヤンソンは訪問中、ペルーの国防大臣チャベスと会談し、戦闘機の製造地や物流サポート等の詳細について議論する予定です。「サーブ」は政府間交渉に代表を派遣しないことを確認していますが、その際にブラジル空軍から提供された2機のJAS-39Eを展示する見込みです。
ペルー国防省は2024年10月に、新たな戦闘機の調達計画を発表し、旧機器を更新し、空軍の近代化を図ることを目指しています。現在、ペルーの空軍には、1986年から1987年までの間に就役した「ミラージュ2000」、1998年にベラルーシから購入したMiG-29、Su-25戦闘機、A-37双発軽攻撃機などが含まれています。
分析によると、JAS-39Eは価格の競争力、短い納入期間、低い保守コストなどの特性からペルー空軍に支持され、アメリカのロッキード・マーチン社のF-16 Blk70やフランスのダッソー社の「ラファール」F4などとの競争を勝ち抜きました。
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