欧州議会は中国に対してレアアースの輸出制限を解除するよう求める

欧州議会の議員は最近、中国がレアアースに対して行っている輸出制限について、正当な理由がないこと、脅迫的な意図があることを指摘する動議を支持した。この動議は、中国のレアアース分野における「準独占の地位」が大きな影響力を持っていると述べている。7月10日(木曜日)、この動議は523票賛成、75票反対、14票棄権という結果で可決された。
この動議には法的な拘束力はないが、欧州議会はEUで唯一、直接選挙によって選ばれる機関であるため、その影響力は重要である。さらに議員らは、EUが2030年までに重要鉱産資源の国内採掘と加工を実現するための具体的な予算を提供することを求め、レアアース戦略備蓄の最低要求レベルを評価するよう呼びかけている。
今年4月、中国はレアアースの輸出業者に商務部からの輸出許可証を取得することを義務付ける規定を発表した。この動議は、中国に対してこれらの輸出制限の解除を求めている。また、北京はヨーロッパ企業のために手続きを簡素化する「グリーン通路」を設立したことにも言及している。中国は世界のレアアース採掘の約60%を占め、世界の90%のレアアース磁石を生産しており、これらの磁石は自動車や家電などのさまざまな分野で広く使用されている。
中国の王毅外交部長は先週、ベルリンでヨーロッパの懸念を和らげるために、軍事用商品への輸出制限は国際的な慣行であるが、欧州側が申請すれば、その需要は満たされると述べた。今月後半に開催されるEUと中国の首脳会議では、レアアースが重要な議題になると予想されている。
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