欧州とイランの会談が成果を上げず、イスラエルとイランが持久戦に陥る恐れ
記者施欣妤／総合報道 欧州多国とイラン外相アラキは20日、スイスで会談を行ったが外交的な突破口を得られず、イスラエルとイランは互いに攻撃し続けている。イランは、イスラエルが「侵害を止める」ことがなければ外交手段を考慮しないと指摘した。イスラエルの外相サールは21日に、イスラエル軍の行動がイランの核兵器計画を「少なくとも2〜3年」遅らせたと宣言した。
欧州多国は、イランに対し、アメリカと外交的手段で核計画問題を解決するよう促しているが、イラン外相アラキは「イスラエルが侵害を止め、自らの犯した罪に責任を負うまで、イランは再び外交手段を考慮しない」と明言した。彼はまた、イスラエルの攻撃後、「アメリカを信頼できるかどうか不確かだ」と述べ、アメリカがイスラエルの行動を「保護」していることを示唆した。
しかし、アラキは、英仏独及びEUとの議論を支持し、「近い将来再度会議を開く準備がある」と語った。イギリスの外相ラミ、フランスの外相バホ、ドイツの外相ワデフォルとEUの外交安全政策上級代表カラスは、地域の緊張緩和、衝突解決、コミュニケーション維持の重要性を表明した。ワデフォルは、アメリカの交渉参加と解決策が重要であると述べた。
また、イスラエル外相サールは21日の公開インタビューで、イスラエル軍の行動がイランの数百の核及び軍事拠点を攻撃し、最高指揮官と核科学者を排除し、「非常に顕著な成果」を上げたと述べた。彼は、テヘランが核兵器を開発する可能性を「少なくとも2〜3年」遅らせたと推定し、すべての脅威を排除するまで「手を休めない」と強調した。
イスラエルのネタニヤフ首相も、イランの核計画と軍事兵器の脅威を「排除するまで軍事行動を維持する」と述べ、「持久戦を行う準備がある」と述べた。
